性格は周りの環境や考え方で変わる。友人iくんとの話。

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ただの思い出話です。

高校からの親友iくんとの話を語ります。

iくんは当時に比べてかなり丸くなり考え方が色々と変わったようです。

それは周りから見ても分かるくらいに。

おれは性格の定義はその人個人の考え方から来ているものだと思うので、大人になってからでも十分変わるんだなと実感した話をします。

今回登場するiくんの転機は自分とよく似た人と接したときに考え方が変わったみたい。

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友人tokushiの書いたiくんの似顔絵

 

ファーストコンタクト

高校時代の話はちょくちょくしていますが、iくんは高校時代で2番目に友達になった男でした。

1番目は席が真後ろのTくん。

Tくんはイヤホンから音漏れするくらいシャカシャカ音楽を聞いているホストみたいなやつだった。

身長も高く威圧感があったが、座ってすぐ話しかけて友達になった。

Tくんに教えられて知ったが、おれ自身は入学時完全に男子クラスだなんて知らなかった。

おれは当時自分の進路に興味がなさすぎて、勉強もしていなかったので、自分レベルでも行ける高校になんとなく行っただけだった。

なので学校の特性や男女比なども全く知らずに入学しました(今考えると本当にヤバイ)

クラス名簿を見たときは全部男の名前じゃんって目眩がした。

iくんはすこし珍しい名前をしていて、パッと見では男か女かわからない名前でした。

たまたま席が隣でおれ自身はもしかして女子かも?!なんて一抹の期待を込めてTくんと待っていた。

 

実は女子かもよwwwなんてね。

 

ところが来たやつは坊主頭の奴でまじかよ!!ってTくんと笑った。

おれは座りかけていたiくんに名前で女かと思ったよーって話しかけた。

当時のセリフまでは忘れたけどiくんは結構イライラした感じで返してきた思い出がある。(笑)

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tokushiの絵

そう、彼はなかなかトゲトゲしかった。

勿論名前のことを言ってしまったおれが普通に悪いんだけどね。

とりあえず第一印象は愛想がないな….だった。

友達になるまで

当時おれは全員と仲良くなりたい思想の奴だった。

iくんは相変わらず素っ気なかったが、おれは性格が明るい暗いで友達を決める奴じゃなかったので事あるごとに割としつこく話しかけてた。席が隣だったしね。

iくんははじめはうざ….みたいな感じで一言二言しか言葉で返してこなかったが、そのうち普通に会話をするようになりいつしか友達になっていた(はず)

話していくうちに彼は性格が暗いとかじゃなくて言葉下手なんだなってわかった。

iくんはおれの人生で出会った事がない人種だった。

どんな部分かというとiくんは圧倒的に言葉が足りない奴でオブラートに包むということを知らなかったという点だ。

入学したての頃は「コイツ今までどういう人生歩んできたんだよ?!」って思うくらいとにかくモノをハッキリいう奴だった。

高校生くらいになると当たり前のように気を遣うというスキルを身につけているが..彼は良くも悪くも嘘やお世辞は絶対言わない男だった。

例え踏み込んで欲しくないところでも、自分が気にしているところでも、彼自身が言いたくなったらすかさず、お構いなく言ってくる男だった。

例えば先ほど話した【おれはみんなと仲良くしたいんだ】という考え方がiくんは気持ち悪かったようで、よくそこを指摘されていた。

 

それは偽善だ。それは無理している。

みたいに(笑)

 

そういうことを言ってくる奴って周りにいなかったから本当にびっくりした。

ちなみにTくんに対してはカッコつけすぎ。

髪いじりすぎ。とかそういう風に言っていたかな。おれもそれは言われた(笑)

彼は彼自身の独自の世界観があり、それ以外はイマイチ、合わないみたいな考え方があったようだ。

そんなだからiくんとは結構衝突した。

言われたくないことをズザって一気に言葉足らずに行ってくるから喧嘩になるんだよね。

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tokushiの絵

彼とは殴り合いの喧嘩もした。

iくんはこれ言ったら怒るだろうなってわかっていても言ってくる奴だった。iくんもそこはある程度わかっていた。

だから暴言?を言った後におれがマジギレしていると肩を差し出してくる奴だった。

これは一発殴らせてあげるからキレんなよ、機嫌直せよっていう彼なりのフォローだった。

おれは一発ぶん殴って仲直りした。(おれが殴られる逆パターンもあったよ。男子クラスはこういう野蛮なところがあるよね。)

殴り合い取っ組み合いになってタックルされて吹っ飛んだり….なんか最初はぶつかり合ったこともあった。

 

iくんの魅力は彼しか持っていない

 

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ここまでの話だとただのデリカシーのない奴じゃんと思うが、彼は独自の魅力があった。

  • オブラートに包まないからこそ気を遣った関係ではないという点
  • 芸術・工作スキルが異様に高い。
  • 言葉に悪意はない。
オブラートに包まないからこそ、正直な関係でいられた。

お互いに思ったことをズバズバいうのは気が楽だ。

顔色伺いながら話す奴とはやっぱり親友にはなれないでしょ。

大人になるとここが難しいんじゃないかな。

おれ自身言われて初めて気づいた自分の性格や欠点も沢山あった。

それを気づかせてくれたのもやっぱりiくんだった。

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おれは高校時代という早い段階でそういうことを言ってくれる人がいたからその後の人生で人間関係に恵まれたんじゃないかな。

自分の欠点を見直せるそんなキッカケを彼はくれた。

芸術・工作スキルが高い

彼は職人気質だった。家族の影響とかいうと彼は怒るかもしれないが、やはり父親の職業がプロカメラマンってとこも大きいのかなって思う。

小さい頃からそういう事に多く触れてきたんだなって思う。

iくんは筆箱や携帯を訳わかんない感じに改造していたり、謎な行動が多かった。

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【隣の関くん】というアニメがあるが、あんな感じ。常に隣の席で何かしらおもろい事やってるから興味が尽きなかった。授業なんて聞いてなかったんじゃないかな。

iくんとプライベートで遊ぶ頃にはおれ自身その世界にどっぷり使っていた。

彼の周りも面白い人ばかりだ。

iくんの中学時代の友人tokushiくんもかなりクセがある男だった。

iくんと同じく芸術才能が凄かった。

今回もブログで絵を使わらせてもらっている。絵を書かせれば精密緻密な絵から味のある絵本のような絵も書けるし、一からフィギュアも作成できる。

ドラムもできれば皮細工もできる。

とにかく面白マンだった。

この辺の話はまた別でしたいが、tokushiくんも父親が職人系で工場を持っていた。

そこが彼らの遊び場だった。そしておれも仲間に入れてもらえたんだ。

iくんと友達でよかったな〜って思った。

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深く付き合ってなければ絶対にわからなかった。

彼らとはかまどで何かを作ったり、金属のゴミでナイフや手裏剣を作ったり、バイクを改造したり….とにかくそこらへんの高校生じゃ中々体験しないことを沢山した。

言葉に悪意はない

iくんの指摘には決して悪意がない。

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初めの頃は殴り合いもしたが、そのうちコイツは悪気があって言ってるんじゃないんだなって分かった。

【バカにしてやろう】とか【とぼしてめてやろう】という悪意があったらおれは敵とみなしてつるんでなかったと思う。

世の中には残念ながらそういうひどい奴もいるよね。

彼は良くも悪くも小さな子供みたいだった。

とにかく思ったことを言っちゃうみたいなね。それで言い回しがダイレクトすぎるから誤解もされやすかったんだと思う。

でも俺らの行っていた高校は変なやつが本当に多かったからみんなそれを分かっていた。

これはiくんも言っていた。周りのやつに恵まれたってね。

大学生編

そんなiくんとは大学から別の道を歩み始める。

彼は美大に進学した。

入学への課題や試験なども特に大変だ〜とか愚痴ひとつこぼさず一人で黙々とやっていたようだ。

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誰しもが聞いたことのある有名美術大学に進学が決まった時は友達ながらコイツは本当に凄いやつだと再認識した。

彼は覚えているか分からないが俺は当時自分のことのように喜んだ。すごい!すごすぎる!って100回は言ったね。

大学は別になったが、休日に遊ぶ頻度は高校生の時よりも多くなった。

離れたからこそよく遊ぶようになったと思う。

大学も変わったやつが多いようでiくんにも沢山友達が出来ていたようだった。

高校生の時のようなトゲトゲしさはもうなくなっている。とおれは感じていたのだが….

このことを最近彼に話したらその時点では単に君の感覚が麻痺してただけだよって返された。

社会人編

二人とも大学を卒業し、彼は大工になった。

iくん自身が思う性格の転機はこのタイミングだったようだ。大人になってからだね。

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当時の大工の親方がかなり厳しい人だったみたい。

言葉が鋭くて彼自身が結構悩んだり、辛いなって思ったって当時こぼしてた。

やめちゃえよなんて俺は話していたが、彼はその職場でしばらく頑張っていた。

当時彼は【親方は自分と似ているな】って漠然と思ったんだって。

話し方とか指摘の仕方とか意見を押し通してくるところとか。

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彼自身がそれに直面したときに【あっ、これじゃあ周りから人がいなくなっちゃうな。誰もついてこないな】って思ったんだって。

反面教師と出会ったわけだ。

そこから彼は人の話に耳を傾けよう。相手の意見を汲んだ上で、それを咀嚼して自分の意見を伝えようって考えが変わったみたい。

おれは元々のiくんの性格や考え方も好きだったわけだが、それがさらに昇華されたと思う。

彼は否定するが実質大学生くらいから丸くなっていたのでトゲトゲしい言い方とかは全然していなかった。

けど言葉で語り合うってことは彼とはあまりなかった。いわゆるお喋りという遊び。

俺たちはいつもなにかを作ったり探検したりして遊んでいたからそれに伴う会話はした。

しかしなにもせずただ座って喫茶店とかで何時間も話し合うっていう遊びはしたことがなかったし、おそらく出来なかったと思う。

でも今ではすっかりそんな遊びになっている。

 

やっと俺が
話し合える
人間になれたんだなと思った。
それに気づけた気がする。
やっとね
相手に向き合えるように。

 

っていう名言でまとめていた。

iくんは大人になってより一層魅力的なやつになっていた。

彼は人の世界観も大事にする大人になっていた。

それでいて世間に流されず生きているiくんはやっぱり大人になってもかっこいいやつだ。

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今回ブログで使ったイラスト絵は全てtokushiくんが書いています。ありがとう!!

 

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おわり



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