前置き
ここは相模湖へ向かう国道20号の脇道。美女谷温泉の看板に惹かれ、立ち入った脇道を奥に進んでいる。
過去の記事はこちらからドウゾ。
【前回までの探索!】
この怪しげな舗装路を進んでいくとゲートにぶつかり車両通行止めとなる。
かなり長い区間封鎖されているとゲート前の看板から確認した。この道は名前のある県道もしくは林道なのではと思ったのだが….
【気になる名無しの林道の名前とは。】
君の名は….
林道看板らしきものには名称の記載はなく、名無しの権兵衛と前回の記事では書いた。
しかし冷静に考えてあれだけの距離、かつ小仏峠から藤野駅まで抜けれるような道が名無しなはずがないと思い、人類の叡智であるGoogleを用いて電子探検を試みた。
カタカタカタ
検索の結果。やはりこの道には、しっかりと名前があるようだ。
インターネット上ではその名は【栃谷底沢林道】もしくは【栃谷底沢線】と記載されてた!
【栃谷坂沢線】と非常に名前が似ている。栃谷坂沢線は私も一部走行したことがある。
栃谷川に近いのでこの近辺は名前が付けられているのだろう。
藤野駅からガキの使いやほん怖など数々のテレビ撮影現場にもなっている有名旅館陣渓園などを経由する道だ。
しかしこの栃谷底沢線に関してはGoogleを用いても10件も検索にひっかからなかったかな….割合的には登山のブログがかなりヒットした。
またこの界隈ではもはや伝説になっている林道タマチャリン殿もこちらをしっかりと踏破していた!
【探索した脇道】
しかし私はこの林道の脇道。画像の右手を今回奥まで進んだ。こちらに関してはタマチャリン殿も発見したようだが向かわなかったようだ。
そしてこちらの道に関しては情報はほぼ見つけられなかったので、今回このブログにも残そうと思う。
見るからに怪しい道だ。そして手前には林道でよく見かけるゲートがある。
私のトリッカーは入り口に置き去りなので、ずっと徒歩散策となる。
山の斜面に案内看板。前回も書いたが、あの位置どうやって看板見るのか。地すべりで山が痩せてしまっただけなのか。
すぐ脇を綺麗な川が流れている。実は滝があるのだ。
【水源かん養保安林】
水源かん養保安林と記載されてる棒。抜かれて放置されている。
山登りしてるとこの単語よく見るんですよね。水源かん養保安林の指定と解除の権限は農林水産大臣もしくは都道府県知事が持っている。
なかなか権力者たちが決定権を握っているんだ。
指定が取り消されるような特別な理由や公共事業で使われるなどの大きな理由がない限りはそのままとなるようです。
たしかに綺麗な水が流れている。季節柄おちばが多いけど、夏はきっと水浴びしたくなるんだろうな〜
なんて思っていたら圏外に。
携帯電話が使えないとなると途端に不安と寂しさに襲われる。これは登山でもそうだった。
ここからはiphoneはデジカメと化す。
【不法投棄の山】
15〜20分ほど歩いたのだろうか。
唐突に視界が開ける!と同時に目に飛び込んでくるのは不法投棄された廃棄物だった!
不気味すぎる….こんなものここまでどうやって運んだんだ?!
気のせいか赤子の泣き声が聞こえてくる….気がする….
車は乗り入れできない….もしかしてもう何十年も前の物なのかもしれない。
栃谷底沢線が一体何年から車両通行止めになっているかは定かではないが、あれだけ立派な舗装路だと以前までは車での往来もあったのだろう。その時代の遺物だと思われる。
不法投棄でよく見るタイヤ。
何が入っているかわからない不気味な箱。錆びてはいるが、まだその原型をしっかりと残している。ガソリン携帯缶か?!
繋がった….ここまで運んだ….を….携帯缶のガソリン……..ザザザ
広場を抜け再度突き進む。出迎えるように木が整列している。
謎の遺構。苔むしている。大きな金属ワイヤーも投棄されていた。
どんどん道が寂しくなっていく!そして歩きにくい!これは自転車でも走れないぞ。パンクしそうだ。
そして壁に生えているこの木を見てほしい。悪魔の木だ。写真でこの不気味さを伝えられないのが悔しい!!写真の勉強をしなきゃいけないな。
コンクリート壁面と同化し始めている。
この根のはりかたがなんとも言えない不気味さがある。
下の石はどんどん大きくなり、まるで河原を歩いているようだ。これが自転車では困難かも伝えた理由だ。大きな石の道は進めなくもないが
かなり体力を消耗する。
そしてたまに振り返る。そして何もないことを。誰もついてきていないことを確認する。
道が寂しすぎる上に枯れ木が行く手を阻むようになってくる。道の終わりも近そうだ。
と思っていた矢先。
【今回の探検の目玉】
?!!
こ、これは、、、、、
間違いない….薬莢だ….猟銃の薬莢が落ちている….かなり錆びているな。だいぶ前の物なのか?!
火薬と弾ではなく土がみっちり詰まっている。
これは見ての通り【プラ薬莢】だ!!
このタイプの弾丸ではプラ薬莢と紙薬莢が存在する。
さらに奥に進む。もうこの茶色い物体が遠目でクマかと思ってほんとにビビりまくった。
時間的には30分と少し程度しか歩いていないと思われるが、薬莢が落ちていたのが気がかりだ。
獲物は何だったのか…クマ….?.動物….?それとも…………
ゾクゾクしてきた。まだ日中のはずなのに、この空間はやけに薄暗い。正直ピンクマンやカピバラさんなど仲間たちと来た方が賢明な気がしてきた。今日は引き返そう….
捨てられた缶。デザインからかなり古いように見える。缶の飲み口とプルタブがあった周辺デザイン的に今時の缶ではない事は間違いない。
いつからこの道は廃道なのだろうか。
帰宅時にまた薬莢が見つかる。
これはだいぶ朽ちている。
綺麗な状態の薬莢がどんな形か気になり調べていたら【ミリタリーショップレプマート】さんが一発あたり150円〜販売していた。
興味がある方はサイトを覗いてみるといいかもしれません。
よく映画で見るような弾丸の薬莢が発売されていることは知ってたが、猟銃などの散弾銃の薬莢まで売っているとは知らなかったよ。
この感じから見て少なく見て5年前からこの場落ちていたのでははないだろうか?5年〜10年か….
【そして帰路】
ハアハア
同じ道を足早に歩く。私は花粉症なのでこの日はもう花粉で顔面がグジョグジョだ!
クマよけの意味も込めてかなり大きめのくしゃみをした!
「ハックショイ!!!!!!!」
その後すぐに刺さるような視線を感じる。
何かビンビンくるッッ?!!!
前と後ろを見る….なにもない
横を見る….なにもない
下の川を見る……..
?!!!!
ヒトだ、、、、、、、なんと七ツ淵の照手姫探索の時にすれ違った黒ずくめの帽子の男性がこちらを見上げていたのだ。
正直かなりビビった。こんなとこで人と会うことを想定してない上に帽子メンはどうやって下に降りたんだ….
おそらく向こうも同じことを感じたかもしれない。向こうからしたら綺麗な清流と戯れていたらいきなり大声のくしゃみが聞こえてきたのだろうからかなりビビったはずだ。
帽子メンはかなり真顔でこちらを見つめている。私は気まずすぎてとりあえず会釈して足早にその場を後にした。
やっとの思いで分岐点まで帰還!
少し生きた心地が戻ってきた。しかしメインの栃谷底沢線はまた今度来よう….今はもうそんな体力がない。
おわり