ゴールデンカムイの用語まとめ
ゴールデンカムイという作品をご存知だろうか。
野田サトル先生による日本の漫画である。
もう何周か読んでますが、現在ライン漫画で一巻、二巻がお試し読みできることもあり、スマートフォン読んだらまたハマってしまいました。再度読み返してます。
この作品はとっても丁寧にアイヌの文化が描かれており、冒険、バトル漫画ではありますが、歴史的なことも多く知ることが出来て面白いです。
その中で登場するアイヌ語や用語を今回はサクッとまとめてみました。
ゴールデンカムイのあらすじ
とってもざっくり書くと舞台背景は日露戦争終結後の日本。
顔のない囚人通称のっぺら坊は莫大な金塊の在り処を24人の囚人の体に刺青として記録。
24人全員分の刺青が集まらなければ金塊の在り処はわからない….
人間の欲が混じり合う中で、元陸軍兵の杉本がアイヌの少女アシリパと共に隠された金塊を探す物語である。
三巻に登場するアイヌ語や用語まとめ
※マークは個人的なちょっとした追記です。
カムイ
神
キムンカムイ
熊
※カムイとついているようにアイヌの人々に尊敬や畏怖の念があった。
ホロケウカムイ
狼
※熊と同様名前にカムイと付けられている。
ユク
鹿
※熊や狼と違ってカムイと付けられていない。ユクという意味には獲物という意味も含んでいて神が人間に与えてくれた食べ物のような扱いだったようだ….しかしその考えも鹿が大量に死んでしまうことで改められることになる。続きは漫画でチェックしてみてね。
セトゥル・セセッカ(背中あぶり)
上着を脱いで背中を温める事で全体的に早く温まることができるよって事。
※どうしても手を火にかざして正面から温まりがちだよね。
クワエチャラセ
急な斜面を降りるときに枝を使う技術。
折れにくいヤチハンノキという植物を使うようだ。技術の高いアイヌの猟師はスキーに負けないスピードで降りることができたとか….
ピセ
熊の胃袋を利用した水筒のような容器。
水や油の保管に使われたようだ。
※羊の胃袋で作った水筒に乳を入れて運んでいたらチーズができたよって話もある。昔から動物の臓器は道具としても使われていたんだね。
クヨイ
ピセに続き臓器の道具。鹿の膀胱で作られた水筒。
※想像するとちょっとあれかもしれないけど伸縮性良さそう(笑)
フプチャ
トドマツの葉先。
漫画では疲れたときに口に含むと疲れが取れるとされていた。噛んで露を吸って吐き出す。すごく不味そうだったが、、漫画内でも杉本とアシリパさんは不味がっていた。
※トトロップが訛った言い方からトドマツになったともされている。現代でもアロマの一種として活躍中。
アペキライ
灰ならし
カバチリカムイ
オオワシ
※やはりカムイと付けられている。
カバチリアプ
鷲鉤猟に使う鉤。鷲の足に引っ掛けて捕獲する。銃の大きな音で鷲が逃げないようにするためこのような方式になったそうな。
チロンヌプ
キタキツネの足跡
クンネレクカムイまたはイソサンケカムイ
エゾフクロウのこと。
「夜鳴く神」または「獲物を降ろしてくれる神」と呼ばれていてエゾフクロウが鳴いた方向には羆がいるので猟師に大事にされていた。
メノコイタ
まな板と鉢とお盆が合わさった道具。
タッ二・ワッカ
白樺の水。痛み止めと止血の作用。
シタッ
白樺の樹皮
チセ
家
ユクオハウ
鹿肉の鍋
プクサキナ
ニリンソウ
プクサ
行者にんにく。
※読み方はギョウジャにんにく。アイヌの人々は春先に大量に採集し、乾燥保存して一年間料理の食材として利用していた。オハウ(汁物)の具としたり、ラタシケプ(和え物)に調理して食べる。
ルイペ
生の肉、魚を木にぶら下げておく。それが凍ったものをルイペという。
※漫画ではルイペとあるがルイベと現代では言われているようだ。
ル・イペで融けた食べ物って意味なんだって。
現代での扱いは冷凍保存した魚を凍ったまま食べる北海道の郷土料理だそう。凍らすことでアニサキスなどの寄生虫をなくす合理的な食べ方だったようです。
四、五巻に登場するアイヌ語や用語まとめ
ヤライタンキ
樹皮で作ったお椀
レプンカムイ
シャチ。海の神とされる。
クジラの肉を届けてくれる神さまとされていた。
ポイス
小さい鍋
ハイカンヌス
中くらいの鍋
フンペリムセ
クジラの踊りと言われる。カラスがクジラを見つけて鳴いている動きを真似ている。
浜に打ち上がったクジラの肉により飢餓が救われた時に踊られたという。感謝の意を込めて。
豆知識
ここでは作中にあった個人的に面白かった豆知識を振り返るよ。
馬肉には内出血や腫れの箇所に貼り付けるとを鎮める効果がある。
※熊本県が名産馬刺しの湿布バサシップを商品化!というドッキリギャグがあった。が、実際野球選手や相撲の朝青龍などが使用したとの記事があったぞ。
カエデの枝が折れて樹液がツララになったものを舐めると甘くて美味しい。
先っぽが特にあまいようだ。
※現代でもサトウカエデの樹液を濃縮したものがメープルシロップとして発売されている
力尽きて途中までになりました。興味が湧いた人はぜひご一読してみてはどうでしょうか。おすすめです。
おわり