男子校高校生が人生で初めて合コンに行った時のお話。

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思い出の舞台は高校時代。

男子校と書いたが厳密にはごく僅かな特定のクラスには女子もいる共学。当時はいいなぁって思ってた。まさに砂漠のオアシス。

自分は非常に遺憾ながら学校で3年間男子クラスだったんだけど、面白い友人や面白い体験を結構できた濃厚な3年間だったと思う。

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今回は漢ばかりでクソみたいな環境でしたが、3年間の中で珍しくあった甘酸っぱい恋愛の思い出話を語ろうと思う。

それにはまず高校生で初めて体験し、今日まで合コン戦歴はこの一戦のみという記念すべき戦いの記録を語らなくてはいけない。稚拙な文章だけど長文で逝くぜ。

まず年齢は高校一年生の時だ。

入学してすぐに友達になったカズトくん(仮名)は身長185cm近くて顔もめちゃくちゃカッコ良かった。確かダンスもやっていてイケイケ。もう眩しかった。ダンスやってる高校生とか普通そこらへんにいる?(今時は珍しくないか)同い年の男共が球遊びしてる中ダンスだよ。もう大人の階段登っちゃってたよ。彼は。

とりあえず読んでる人はマイボスマイヒーローの時の長瀬達也を細身にした人を想像してくれたらいいと思う。あそこまでゴツくないけど結構顔とか雰囲気は似てる。

何がきっかけで仲良くなったかイマイチよく覚えてないけど取り敢えず最近めっきり見ない女優の夏帆ちゃんがめっちゃ可愛いって話で意気投合した漢同士の仲だった。

夏帆ちゃんは当時天使みてぇに可愛かったよな。別に今微妙と言ったわけでないので深読みした人は逝ってきて下さい。

カズトくんは1年の途中で部活を辞めてしまったけど当時は同じ部活の仲間でもあった。

辞めてしまったのは部活の先輩たちがコーラにメントスぶち込んだみたいに振り切ったヤバさだったのでしょうがないと思う。今の時代だったらコーラ一気飲みさせられてその後メントスを笑顔で渡してきて分かるよな?ん?って目で見てくるような人達だ。

 

見た目は爽やかイケメンボーイのカズトくんだが、なんか仲良くなって話をしていくうちに

(あれ、この子もしかしてガチンコヤンキーなんじゃない?)って思うことが度々あった。

彼の地元も当時コワイ人が多いような修羅みたいな街(私の勝手なイメージですが)が地元だった。

なんか笑顔で怖い事言うことがあってヤベエナ….カズトくんはもしかして来る学校間違えてる?って思った。

中学時代のプリクラもかなりイケイケで今とのギャップにも驚いた記憶がある。

私は内心

やべえ、とりあえず怒らせたらヤバそう(フラグ)って思っていた。

夏帆ちゃんカワウィィウヒーってバカみたいに一緒に騒いでいたのにね。

そんなカズトくんだが当時やけに私のことを買っていてくれるところがあり、事あるごとに結構褒めてくれていた。

「かっこいいんだから彼女つくりなよ!!」

「もったいないよ!!」「自信持ちなよ!」etc

とそんな感じでよく言ってくれていた。結構頻度で言われていた記憶がある。ちなみにこちらも負けじとカズトくんマジイケメンだよな….まじで羨ましいぜって言ってた。

買いかぶりが過ぎるぜ….と思いつつ、当時の私は「またまたァ….へへへッ….そ、そうかな」なんて満更でもない反応をしていたと思う。

彼女が欲しいのはヤマヤマだったが、出会いもへったくれもない修羅みたいな高校では夢のまた夢だった。

そんなカズトくんがある日合コンしようよ!!って提案してきた。

ご、ご、ご、合コン?!!合コンなんて大人びた単語使うカズトくんにも驚いたし、どこから女性を誘致してくるのかも疑問だった。

こんな発展途上国にリニアモーターカー来ちゃうんですか。

誘致じゃなくてまさか拉致….そんな考えが浮かんで「ゲヘヘ….どこから女子を呼んでくるんでヤンスカ….ぐへへ」ってビクビクしながら聞いたらカズトくんの彼女は女子校だから簡単だよ!って事だった。

すごい!!天才!!大統領!!

しかし心配もあった。カズトくんの彼女もヤンキー入ってる感じだった点だ。ギャル。ギャルである。こわい女子きちゃうかも。

「男のメンバーはどうするか….フヒッ」って鼻息荒く聞いたら、当時別のクラスだったけどめちゃくちゃギャグ線が高く、修羅の高校でも一目どころか百目置かれていたKくんを呼ぼうかな!って言っていた。Kくんは面白いだけじゃなくて顔もハーフみたいな感じでイケメンなのだ。イケメンパラダイス。

正直勝ち確したと思った。パチスロとかやった事ないけど、やったことあるやつらは一言こう言うだろう。「激アツ」と….

さて残りのメンバーは誰になるんだ。この美味い話に釣られて行きたがる奴は多そうだ。男子クラスを舐めてはいけない。なんなら行きたがる奴らでクラスで◯し合いが始まる可能性すらある。命を賭した戦いが始まってしまうかもしれない。

固唾を飲みながら私は問うた。じ、じゃあ他のメンバーは….と。

後の1人はカズトくんの地元のパイセンが来るとのことだった。

よかった。◯し合い….しなくてよかったんだ….ほろり。関係ないけど2年生の時教室にずっとバトルロワイアルの漫画があった。

心配も一難さったが次によぎったのは地元の先輩というワードだ。先ほどまでの件で読めたかもしれないがカズトくんの先輩絶対怖い人じゃんって思った。

カズトくんに聞いたらめちゃくちゃいい人だよ!!へーきへーき!!確か柔道やってたかな!って言ってた。

もう完全に愚地独歩みたいな奴を想像してしまった。ハゲでめちゃくちゃ体デカくて強面。やばすぎ。

〜そして決戦の日〜

確か集合する前にボーリングとかやった記憶があるけど全然覚えていない….とりあえずカズトくんの先輩は思ったより全然怖くなくてカズトくん同様めちゃくちゃ爽やかでユーモラスな人だった。

そしてまたもイケメンだった。現代でいうと鈴木亮平にすごい似ていた。髪型もあんな感じ。ちゃんと髪の毛あってよかった。ニコニコした表情が染みついている見るからに良い人だった。

面白い奴らが集って男だけで結構盛り上がってしまったんだ。初対面とは思えないほど。

カズトくんの彼女とは元から面識あって「アッ….どうも姐さんお久しぶりでやんす….本日は貴重な経験をさせて頂いて〜」みたいな意味不明な言葉を送った気がする。

後に女の子たちも合流して会場をバーミヤンに移し、向かい合って座った。

もうめちゃくちゃ緊張した。

過去の補正が大いにかかっているし正直顔を覚えているわけではないが、相手型の女性はみんな可愛かったような記憶がある。J Kですよ!!奥さん!!!相手も3人組だったからパヒュームってことにしとこう。

配置はとりあえず鈴木亮平先輩を挟んで私とKくんが挟み込んで座る形に。

年長者を真ん中に置き司令塔として活躍してもらう。完璧な配置。….戦が始まる。

開始30分

立ち上がりは無難だ。自己紹介も無難に過ぎ….

しかし気づいた。

全く盛り上がらないことに。

そう、なんと頼りの綱だった Kくんと鈴木亮平先輩も目の前のパヒュームJ Kの前ではタジタジ….全くおもしろ会話を出来ていなかった!!!

え?君らさっきまでクソおもろい話してたじゃん!話術どこいった。本番に弱いってレベルじゃねぇッと思ったがそれは私自身もそうだった。。。

結局なんか盛り上がりにかけたままカズトくんが頑張って進行してくれた。

カズトくんとパヒューム達が喋っていた方が無難に盛り上がっていて俺ら三人はなんかいる意味ある?って感じになってしまった。合コンとは….

そしたら隣に座ってた鈴木亮平先輩がチョンチョンって肩を突いてきた。

おれ「どうしたんすか」ヒソヒソ

目線が下に落ちていたので追って見ると携帯電話でエチィ動画を流していた。

コイツッッッ?!!!!とんでもねぇッッ

おれはニチャァって気持ち悪い笑みを浮かべた。結局残された野郎3人は下で怪しい動画を見ながらニヤニヤするという最高に最低で気持ち悪い行為をしていたのだ。

3人が気持ち悪い笑みを浮かべてフヒヒッって笑っていたらパヒューム達がどうしたの〜おもしろいことあったの〜?って話しかけてくれたがおれらはフヒッなんでもないでござるよォコポォwwwみたいな反応していた。

言うまでもなく惨敗だ。

帰りの道では一緒に帰るどころか先頭におれら3人。

遥か後方にカズトくんとカズトくんの彼女、パヒュームという到底合コン帰りとは思えないチーム編成で帰路についた。

鈴木亮平先輩に惨敗でしたね〜って言ったら

彼は斜め上を見ながら「でも….さ、おれは君たちという最高の友人ができたよ?」ってクソカッコつけて言っていて最高に盛り上がった。

そういう話術をさっき出しなよって思ったがめちゃくちゃ笑った。

ちなみにこの合コン以来鈴木亮平先輩とは一切会わなかった。最高の友人とは(哲学)

その後当たり前だがカズトくんは明らかに怒っていたような気がする。ありえねぇよって言っていたような記憶がある。

彼の面目を潰してしまったのだから怒るのは当然だ….すごく可愛い子達を揃えていてくれたのに….な….

Kくんとめちゃくちゃごめんねって謝った。

当時体をはる芸風にはまっていた俺はすみませんッッでしたぁっていって高校の廊下で勢いつけて土下座した。(マジモンの土下座)

おれはこれでカズトくんが笑顔になってくれるかなって本気で信じていたんだ。

だけどカズトくんは合コンよりもギャグの土下座に対して「いや、ほんとにそういうのやめて!!ほんとに!!!」って怒っていた。

廊下でやることじゃないから!ってすごい真っ当な怒り方をされて先生に怒られている気持ちになった。

おれのことをカッコいい!って言ってくれていた数少ない友をまた失望させてしまったんだなっておれは悟ったんだ。

ちなみにKくんと大学生くらいの時にこの話を振り返ったこともあるが、あれは勿体なかったナァ….今の俺らならまじで盛り上げられるよなァッ?!(フラグ)って盛り上がったが、なんとなく当時と同じような道を辿りそうな気がする。

しかし話はこれで終わらなかった。

合コンは全くダメだったということを悟ったカズトくんは一対一での紹介を提案してくれたのだ。俺は二度と同じような失望を彼に与えまいと力強くこう言った。

「ぜひ紹介してクレ」と….

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続く

 

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