ここは港区高輪。
高輪ゲートウェイ駅などで近年話題である。
2020年3月14日暫定開業らしい。
そんな再開発がゴリゴリ行われてる東京都心の高輪で残る怪しいモヤスポを探検してきた。
2020年春にはもうなくなってしまうと専らの噂だったが、どうやら車両の通行が出来なくなるだけのようだ。
今が走れるラストチャンスと言うことで早速行ってきた。
再開発のため工事車両だらけだ。
この日も深夜0時を回っていたが反対側は工事を行っていて少し通行に心を痛めた。
もう既に通行止めかも?なんて思っていたがバイクに乗りながら近づくと笑顔で誘導してくれ反対側へ抜けることができた。
都心部だが工場地帯や工事現場ではトリッカーも映える。
早速高輪高架下に突入。
バイクできたのだが初め通った時は本気で首が取れると思った。
かなり屈まないと首が取れる!!!
前屈になりすぎて胸が痛くなるほどだった。
今度は徒歩でゆっくり見てみよう。
驚異の高さ制限1.5m。
トンネル内部は1.7m....だが場所によって高さがコロコロ変わっているので車の人は1.5m制限を絶対守ろう。
長さは228m。
ここまで長いのは上に線路が複数敷かれているからだ。
品川と田町の駅間を繋ぐ線路だ。
謎の有刺鉄線。侵入するやつがいるのかな?
まるで異世界。
ポッカリと口を開けている。
貼られた看板に時代を感じる。
都心はこういうところが好きだ。
最新の建築物の裏でボロボロになった昭和の産物が潜んでいる。その対比が面白い。
再開発でドンドン少なくなっているけど....
対比物がないとあんまり写真じゃ伝わらないかもしれない。
今じゃ考えられないほど、つぎはぎだらけの天井。
同じ高架下なのに少し進むだけでコロコロ景色が変わる。
誰もいない。
深夜1時。電車も通っていない。
住所は港区港南二丁目。
少しバイクを走らせれば東京タワーや六本木に行ける。
恐ろしいほどの圧迫感。
こんな狭いトンネルは初めてだ!
車両通行が出来なくなってしまう。
別名「提灯殺しのガード」
タクシーの提灯が壊れてしまうからだ。
ちなみに他の別名もたくさんある。
地元の人からは「首曲がりのトンネル」と呼ばれている。
その独特な怪しさから「おばけトンネル」と呼ばれることもある。
今回は残念ながら(?)心霊的なことには出会さなかった。
電灯がまたいい味出している。
天井が新しいところはツルツルでまるで床と天井が入れ替わったようだ。
自分がトリックアートの世界に迷い込んだような不思議な光景が広がり興奮した。
スチームパンクなトンネル内部。
SF映画のセットのようだ。
天井はよく見ると剥がれていたり、車の天井を擦ったような跡があったり....まさにカオス。
たしかに深夜一人でいると世界に一人だけのような....廃墟を散策しているような....孤独感が襲ってくる。
ところどころにある扉。
どこに繋がっているのだろう。
200m以上ある通路はどこまでも続いてるように見える。
こちら側は比較的綺麗だ。
首を曲げながら撮影してみた。
この写真はなんだか遠近感がバグっているように見える。
上半身が天井に埋め込まれたような写真だ。
実際はこんな感じだ。
私の身長は178cmなのでこの区画は終始首を曲げながら出ないと歩行ができない状態だった。
あまりに不慣れな姿勢の為普通に通行するだけで何度も頭をぶつけてしまった。
港区で探検気分が味わえるとは....
また怪しい扉。
ボタン式の鍵が付けられている。
もちろん立ち入り禁止。
車両がスピードを出しすぎないように障害物がある。
どのように改装されるのだろうか。
排水溝からは独特の嫌な匂いが立ち込める。
渋谷や新宿でも臭ってくることがある都心の匂いだ。ドブ臭え....
静まり返る。
一見綺麗でゴミなんかないよな....と思ったが隙間や見えないところに詰め込まれているのを見てしまった。
ここからまた区画が変わる。
壁が急に古臭くなりボロボロに....
映画サイレントヒルの異世界のようにおどろおどろしい雰囲気になってきた。
同じ高架下なのに高さが全然ちがう。
これはやはり複数線路の影響か。
ガタガタの天井がまた面白いのだ。
運良くタクシーが通行してくれた。
本当にギリギリのクリアランス。
SUVなど車高が高い車は絶対に通れないな。
車が通るとトンネル内は轟音が響き渡り、入口から侵入してきた段階で車がきた!と分かるレベルだった。
ものすごい勢いで走り去っていくタクシー。
あのタクシーの提灯は大丈夫なようだ。
もう車が走っているこの景色も見納めかもしれない。見れて本当によかった。
ガタガタの天井。
坑道の中にありそうなライト。
落書き。
最高の景色。
怪しい壁にパイプが走る。
港区....きらびやかな街....
鼻歌と独り言を話しながら歩くサラリーマンがいた。酔っているのかな?
写真を撮りすぎてしまった。
道幅はかなり狭く車両一台がギリギリ。
隠されたゴミ。
手を伸ばさないと写せないところにあった。
今度はベンツが走ってきた。
車高が低いので余裕そうだ。
このトンネル内を走ったらその圧迫感からかなりスピードを出しているように感じるかもしれない。
唐突に現れるYAMAHA。
トリッカーと写真を撮りたかったがいつくるかわからない車と天井が低すぎて取り回しが難しいだろうと判断し断念。
通行の迷惑になってはいけないからね....
時代を感じる....
こちらも時代を感じる。
不法投棄や蛍光灯の破壊行為があったのだろうか。
塗装記録は昭和57年のもの。
現在2020年。今から遡ること38年!!
生まれてませんね....
高さを見誤ってぶつけてそのまま走り抜ける人もいるのだろう。
怪しい街角探検。
ゲゲゲの鬼太郎に出てきそうな風景だ。
そろそろなくなってしまうのだろうか。
車両のみとのことだが、改装するのだろうか。
時代の流れと共にこういった風景がドンドンなくなっていくのを感じる。
なくなる前に探検しなくては....
気づけばトンネル系の記事もこんなに多くなりました。
おすすめは川崎港海底トンネルかな!
おわり