【空き家売却】訳あり物件を手放す時は特化した不動産業者にも相談してみたほうがいいよって話

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この話をするのに1年くらいかかってしまった。

割と壮大な話なだけにまとめるのだるいなぁ〜なんて思ってたら1年。時の流れ早すぎる。

今住んでるのが訳あり物件な訳なんだけど1年住んでだいぶ生活環境は良くなりました。

なんなら最近は住みやすいなんて思うほど….

引っ越す前は都心寄り、大家さん親族のためにオーダーメイドされた特注の部屋を借りていました。電動シャッター付き、特注玄関扉、他の部屋とは異なる仕様の綺麗な部屋や各部屋エアコン付き、カウンターキッチンも最高でした。

※まあこの物件でも色々あったけどまたの機会に話したい。あと純粋に他人に家賃払いたくなかったのも大きい。

そんな物件に住んでいたのにいきなりの訳あり物件へ。そんな話をしようと思う。

訳あり物件は一転して風呂はヒビだらけ、給湯器は壊れてお湯が出なかったり、天井からは謎の水漏れ、水漏れにより洗面所の床が腐っていたり、カビが生えたり….トイレの配管から水が漏れる….数えきれないほど色々あります。

やりたがらない管理組合、身元の知れない上の住人、ハイエナのような地元の不動産業、頼りないリフォーム業者。

全てにおいて本当に大変だった。今でこそ語れるが….

引っ越した理由や物件を手放すときには街の不動産を信用しすぎるのはやめようって話を実体験踏まえて語っていくぞ。

そんじゃいくぜ。

目次

登場人物

私…アラサー独身男性。自由を夢見る社畜。

親…母親。片親で育て上げてくれた偉大なるマザー。優しすぎる性格からか人と争ったり交渉するのが苦手で遠慮してしまう。

祖父…満員電車で通勤したくないという理由で会社を立ち上げた偉大なる男。世界中で生活して趣味に生き最後まで自分の道を進んでいてカッコよかった。

管理組合…先代組合長が頼りなさすぎて当てにしてなかった。今回組合長が変わったため期待が高まる。

上の住人…素性不明。穴が空いた風呂を無神経に使い続けた結果….垂れ流された水により階下にある私達の所有物件水回りが全滅。訳あり物件化のトドメを刺したA級戦犯。後に上階は賃貸物件と判明。貸主である大家はやや渋り気味ではあったもののリフォームで風呂を直してくれたので再発を防げた。

地元大手不動産…全くやる気がない。紹介されたリフォーム業者の施工も甘く直した壁紙や襖の紙はたった3年ほどでベロベロに剥がれた。賃貸に出すために相談したが、契約期間数年で成約は脅威の0件だった。

我々の所有物件を整理してみた

  1. 家族みんなで住んでいた実家
  2. 祖父の膨大な書物を保管するためだけの物件(後に今回の訳あり物件となる)

始まりは実家の巣立ちと祖父の死

父親がわりだった祖父が亡くなって数年。介護の可能性も踏まえて長らく実家にいたが最後は少しだけ入院、その後すぐに旅立ってしまった。私はタイミングなのかなぁ….と思い交際していた彼女と同棲するために長く住んでいた実家を出ました。

祖父は非常に趣味人で絵を描いたり旅をしたり、本を集めたりさまざまな趣味がありました。

集めた本の数は膨大で実家の壁にヒビが入り、庭に置いた倉庫は金属が歪み扉が閉められなくなるほど….

このままでは家が壊れるからどうにかして!という家族の声に祖父は鉄筋コンクリの団地一部屋をおもむろに購入しました。(ほぼ事前相談なし)

そしてそこに自分の荷物を移すという最高に贅沢な手段を取りました。(かっこいい)

アトリエ兼書物保管として手頃な物件を購入した後は、せっせと荷物を運んで自分だけの秘密基地としていました。

男の隠れ家ってやつなのかな。

私が中学生くらいのときから移設をして非常に楽しそうにしていたのを今でも思い出します。たまに友達を呼んでみんなで寝泊まりしていたりね。めちゃくちゃ楽しそうだった。

夢の隠れ家がまさかの訳あり物件化!なんで?!

そんな物件でしたが祖父の他界後はもちろん誰も使いません。

残された大量の書籍に関しては一気にやらないと本当に誰も手がつけられなくなります。一気に運び出して業者さんに引き取っていただきました。

本のなくなった部屋は非常に殺風景となりました。元々住んでいた部屋ではないため家具もなくすぐにでも貸し出せそうと思ったのですが….そううまくはいきませんでした。

住む設備の貧弱さ

まずは設備。住んでいなかったからこそ誰も気付かなかった。お風呂やトイレがしょぼ過ぎました。実際に借りるにはちょっとハードルが高い仕様でした….そして畳の部屋が多く現代の生活スタイルとは合わなかったことも要因として大きい。畳は張り替えているはずもなく経年劣化が激しい感じ。

そして書籍保管の本棚設置による弊害。分譲物件だったので容赦なく壁に穴を開けまくっていた。結果、本棚を撤去した今となっては見た目がイマイチとなってしまった。

しかし悪いことばかりではなく祖父自身がDIYとして塗った壁は全て非常に綺麗。塗装業者も驚くほどだった。不動産から紹介されたリフォーム業者よりもよっぽど丁寧な仕上げだったので今でもそのまま活用している。

いずれにせよ設備が古くリフォームするにしてもお金がかかる。かといってこのままでは借り手もつかない。お金をかけて直して貸すか、不動産に売り渡しスッキリするか….悩ましいところだよね。

訳あり度ゲージ

評価 :2.5/5。

繁忙により誰も管理できない

祖父他界後、この物件は数年放置されることになる。住まないと家は痛むというのは本当だった。換気や清掃の大事さが伺えた。高齢な祖母は物件まで行けないし、母は仕事で忙しい。

私自身も実家を出た後はその物件のことをほとんど覚えていないほど記憶から消えてしまっていた。誰も管理しない物件は….勿体無い。理由は次に。

訳あり度ゲージ

評価 :3/5。

管理費が高いor固定資産税が高い

誰も住んでないのに毎月しっかり管理費や固定資産税が取られてしまうのだ。相続した母が毎月払っていたが毎月数万消えるのは本当に辛い。古い物件ともなると修繕積立費が高額になるケースも多く一刻も早く手放したいという気持ちになって焦ったそうだ。しかし母は私に相談しなかったのでそんなことは知る由もなくのほほんと過ごしていた私。

訳あり度ゲージ

評価 :3.5/5。

上階からの水漏れ、そして放置

これが訳ありとなった最大の要因といっても過言ではない。そう、上階からの水漏れだ。

理由2の誰も管理しないという派生だが気づくのが遅過ぎた。上の階の人が水漏れを起こしたまま放置。

しかも上の階のお風呂場が発生原因だったため毎日大量の水が流れ込み垂れ流しとなった。

修繕には200万近くかかりそうと見積もり。つまり隠れ家のキッチン以外の高額な水回りが全滅してしまったのだ。

結果、我が家の天井から茶色い水となり配管をつたって配管を腐食、天井はカビ、床は腐った。

全てが最悪すぎた。またコンクリートの水は染み出しスラブの鉄筋を腐らせサビがお風呂場の天井から滴るほどだった。

リフォーム下見の際に洗面所は床まで腐ってると指摘を受けた。

洗面所の様子

なんてこった!

母は直すために管理組合に相談したが当時の組合長は上の階と相談して云々〜とはぐらかすばかりで全く動いてくれず。

上の階も留守なのか連絡がつかず。

そんな事を数回繰り返すうちにその都度仕事を休む事が負担となり母は諦めてしまったのだ。

訳あり度ゲージ

評価 :5/5。

忍び寄るハイエナ!地元大手不動産

水漏れの見た目は汚いが使用に影響が出るほどではなかった。

また祖父他界直後は水漏れも気づかないレベルだった。というかなかったのかな?

数年かけて漏れていく事になるのだが賃貸を考慮していたときは綺麗でした。

他界後すぐに母は地元の不動産に相談した。

賢明である。持ったまま何もしないのが1番勿体ないからだ。

しかし最大の失敗はこの不動産にしか相談しなかったからだ。

まあ聞いたところ購入したのがこの不動産からだった。

頼るのもしょうがないと言えばしょうがないのかもしれない。

一時期は賃貸に出すために不動産に鍵も渡して完全に管理を委託したようだ。

賃貸に出す?借り手がつかない問題。

賃貸に出すつもりで相談。

このままでは….という事でリビングや畳、壁紙、トイレを一新した。

全て不動産任せというわけではないが一部紹介された業者を使用した。

トイレは私が自分で見つけた業者に相談した。

しかし古い物件のため中々借り手がつかず2年ほど経ってしまった。

ある日学生さんが内見に来たとき【ここに決めます!】と言ってくれたそうだ。

しかし直前に不動産が水漏れがあるのでやっぱり貸せませんねェと言い商談が流れてしまった。

不動産は日々何を管理してたんだ?と言いたい。

借り手が見つかった途端に次から次に指摘、妨害されてしまう。

そして肝心の水漏れを直すために管理組合や上階、そのほか各所に掛け合うといった協力をしてくれるわけでもなく【大変ですねェ】と完全に他人事。でもいつでも買いますという返事だけ元気。

男の隠れ家、買い叩かれそうになる。

母はいよいよ疲れてしまってじゃあもう売ります!いくらですか?と確認したところ驚きの返事が。

なんと100万円。

100万円www安過ぎて本当に草が生える。

そこらへんの車より安い。流石におかしいと思いそこで初めて私に色々と話してくれたのだ。

まさに寝耳に水….

しかし私自身【やっす!!!】と思ったが母の疲弊具合を見るにこのままこの物件を持ち続けて疲弊するよりも100万円でも手放して売った方が利益になるのかなと思った。(人生の幸福度的に)

なにも不動産は家処理するので100万円【ください】とは言ってないからだ。

今考えると不動産マジックにやられているとしか思えないが….

というのも後々、清掃会などで街の人と交流を重ねていくうちにその不動産がとんでもない安値で高齢者から物件を買い周り回収していることがわかった。

しかも大抵修理にこんだけかかって大変ですよ!!今なら我々がこれくらいで買取ますよォ?という感じ。

気持ちよく売れるくらい高ければ、もしくは相場に近ければ良いけど流石に足元見られすぎ価格だと感じた。一応東京。山奥な訳ではなく比較的都心部からも近い方だと思うよ….100万で売るくらいであれば私が住むよと母に声をかけた。

なぜ不動産を比較・検討しないのか?

修繕にそんなにかかるならプラスなうちに売り払いたいという心理をうまく利用していると思った。

もちろん修繕や賃貸ってのは忍耐だと思う。打ち合わせは大変だしトラブルがあったら擦り合わせていかないといけない。

でもどうせ手放すなら高い方がいいんじゃない?!なんて思うわけです。

忙しいとそんな気力が湧かなかったり面倒臭さが勝ってしまうんですよね….

また購入した不動産に再度お願いしてり、ネームバリューで勝手に大手だからきっと大丈夫だろうと思ったり。

そうしてついつい相談した街の大手不動産を信用してそのままで手放してしまう。

地元の不動産はそれを回して利益を得てるんだなぁ….と本当によくわかりました。

今回相談したところはガチの大手だったからね。ここでこんなもんなの?と結構ガッカリしました。

初めだけ親身に寄り添って物件を売る→劣化後、もしくは居住者不在になったら如何に物件に価値がないかを伝える→高く買いますと言いつつ相場よりも非常に安く買う→リフォームして高く売る。そんな構図が見えました。

んじゃどうすればいいのって話なんですけどもうこれは比較しかないですよ。本当に。

一つ、二つ、三つと聞いてそれぞれ提示された価値を擦り合わせて相場を見極めるしかない。

販売されている近隣物件の価格も合わせてね。そしたらどう考えても100万円が流石におかしい数字ってのが分かります。これは昔トラブルにあった水道屋のぼったくり事件にも言える事ですが….

意外とみんな調べない。不思議だ。今はネットがあるから便利なのに….と思う。

訳あり物件に特化した不動産業者であれば様々な事例を取り扱った経験から相場や現状を踏まえ客観的に適正な値段を算出してくれるはずだ。

これも一個言えるのはどんなジャンルでもプロは強いってこと。

不動産も不動産のプロなんだけどもその中でもさらに細分化して【訳あり】に特化したプロって意味ね。

今回の扱いに困る解決しにくいトラブル(上階からの水漏れ交渉、修繕費用は組合か上階か自腹か判断がつかない高築年数物件)こんな事例を抱えた物件はどこに相談しても買い叩かれたり、相談を避けられる。

天井が崩壊しかけている。

ところが訳アリのみに特化している不動産ならどうだろうか。

訳アリを集めた不動産業者であればそれらを踏まえて相談に乗ってくれるはずだ。

大事なのは1箇所の不動産を信じるなってこと。相談するだけなら無料だからだ。

綺麗に解決する糸口が見つけられるかも知れない。

という訳でそんな癖のある物件って需要あるのかなーなんて調べていくと不動産でも買い叩くか忌避するような訳アリ物件をあえて買取ますと前面に押し出している癖の強い不動産サイトを見つけた。

訳あり買取物件プロを運営している株式会社Alba Linkだ。

株式会社のサイトをみてみると想像以上にメディアに出ていた。というのも高齢化社会や独居老人も増えている昨今孤独死物件も巷には溢れている。そう。この会社のすごいな….と思ったところはいわゆる特殊物件というのもガンガン取り扱っているというところ。

2022年に入ってから特殊物件のみで147件….

普通の不動産屋さんに頼んでも断られるような物件でも喜んでみてくれるような会社だった。

事故物件の買取で800万、再建築不可物件で1200万、ゴミ屋敷で1100万、取扱物件が豊富な上に事例が多い。

弁護士、司法書士、税理士はもちろん、家屋調査士、不動産鑑定士、測量士などを抱えているため複雑な問題を抱えていてもそれら専門家の意見もAlba Linkを通して聞けるはずだ。

興味があればこちらから相談してみるといいと思う。

私の場合は人生において色んな体験をしてみたいという数奇な人間です。

そんな考えだから無謀にも祖父の遺産である物件に自ら引っ越しました。

自分で交渉したり掛け合ったりリフォームして住みましたが、本当に驚くほど精神力削がれます。そして時間もかかる。

もちろんお金も。費用がかかった分、自分で住むことで家賃を浮かし収支をつけましたが、それでもやっぱり扱いにくい物件だったなぁと思います。すぐに高いお金で売れたり、高い賃料で借り手がつけば住んでいなかったかなとも思う。

自分で直すのは精神力と膨大な時間と金が必要。

いろんな事があったし普通に一回家でガチ目の悔し泣きしました。アラサーの男が(笑)

そんな辛い思いしたくない、膨大な時間をかけられないという人が大半だと思うのでそういう時はプロに相談することをお勧めしたい。

特に私の場合は距離的な問題もクリアできたので住み込みできましたが仮に住んでいるところが遠方だったら….

普通に無理だったと思います。なのでそのまま最初の不動産に言い値の100万円で売っていたでしょうね….だって面倒だもの。今はネットも普及しているのでインターネット上で相談や査定もぜひ検討してみるべきというお話でした。

おわり

今回調べた会社Alba Link



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