謎の洞窟?!栃木の長岡百穴古墳52基は歴史的価値の高い観光名所だ。

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栃木モヤモヤスポット探しの旅。

栃木は超有名観光地も多いけどマニアックなモヤスポも多くて最高だった。

今回ご紹介するのは長岡百穴古墳。

始まりは広い駐車場。百穴の前に広がっており駐車料金などもない。

駐車可能台数は15台。
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道路を挟んで向かい側に広がる異様な光景にテンションが上がる。

大きな通りの一本奥になっているため初めからこの場所にあたりをつけていないと間違いなく見逃してしまうスポットだ。
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畑と民家に囲まれたごくごく普通の場所に長岡百穴は広がっている。

一瞬敷地内だからここから見るしかないのか?!と思ったが….
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なんと動く人影を発見した。

どうやら先客がいるようだ。

近くまで行くと案内看板もあり普通に立ち入れるようになっていた。

 

栃木県指定史跡:歴史ある古墳群

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案内看板があるのはここが栃木県の指定史跡だからだ。

認定は昭和30年7月26日。

古墳自体は明確にいつの時代のものかは判明していないようです。

全国的に横穴群が広がった7世紀前半だろうと推測はされているみたい。

百穴とあるが実際は52基。

現在東側に44基、西側に8基存在している。

風化などで分かりにくいが、当時はもっと多く穴があったであろうと記載されていた。

それと丸見えの洞窟になっているが当時は扉石のようなものがあったんだって。

なんで分かったかというと扉石をはめこんでいた切れ込みが見つけられたからだそう。

古墳という事だけどすごく偉い人とか有名な人が眠っているというよりは家族墓的な性質と看板には記載されていた。所謂集団墓地だ。

なんでそこまで分かったかというと埋葬するときにいれるような煌びやかなモノが見つかっていない事や近くに古墳がないからそう推察されたらしい。

諸説あって戦で亡くなった兵士達のお墓ともされている。

実際に長岡百穴の中を見てみた。

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なんて看板に書かれたウンチクを語るより実際に探検した画像をどんどん載せていった方が楽しいよね。
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穴はそれぞれ個性的。統一性はあるようでない。大きさがそれぞれ違ったりするのだ。
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中を覗くと中には菩薩などが彫刻されている。

実はこの観音像等は古墳建造時よりもはるかに後で室町時代〜江戸時代とされている。

後付けなんだね。

とはいえ彫刻も現代からしたらかなり昔のもの。

それらを含めて貴重な史跡だ。
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硬派な四角タイプのもの。
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丸型タイプのもの。
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中にある観音像も様々。

なんと52基それぞれ異なっている。
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2.5〜3階建て構造のようになっており縦横立体的に動く必要がある。

写真じゃ伝わりにくいけど急斜面の岩場を這って登ったり降りたり。

結構体を使って楽しめた。
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中には風化して原型のない像もある….
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一応全部岩肌というわけでもなく階段のようなものが彫られているぞ。
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同じ穴なのに入りにくい、覗いてはいけない雰囲気のある穴がある。

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像がいたのかすら不明な穴。

台座だけ残っている。

ピンクマンがそれぞれの穴に即身仏を目指した僧が入って成功したもののみ像として彫られるんやで….ってボソボソ小声で言い出した。

すげえ、物知り….!って言ったらピンクマンはまぁ全部嘘なんだけどねと微笑んだ。

5分くらい話してた内容全部嘘だった。

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風化が進んでおり穴が空いている。

脆そうなところは踏まないようにしよう。
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ここにはお供えがある。
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編集していて気づいたのだがこの青いテープなんでしょうね….青い仏像の顔が無数並んでいるように見えます…そう見えるのおれだけ….?
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後光が見える像。
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あぐらをかいているように見える像。
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ここは広い部屋だ。
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結構奥まで来てしまった。下に降りるときはなんとジャンプ。

カメラやGoProなどを持っていたのでジャンプで降りるのは本当にこわかった。
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またあぐらをかいている像だ。

同じ作者なのかもしれないね。
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風化が進んでいるのか穴だらけになっている。

ここは海も近くないけど風が強かったのだろうか….
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岩壁はかなり薄くなっている….7世紀前後ってすごいよね….
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大きく抉れている。
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一足踏み込めばそこは岩の迷宮。

入り組んだように見える。
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堅牢な穴。
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大きさ対比。かなり大きな穴とわかる。

大小さまざまな穴と像が立体的に立ち並びなんとも言えない雰囲気を纏う。f:id:cb125250zzr250:20200427223457j:image

上から見下ろしてくる。

日が落ちてくるにつれ、それぞれの部屋から見られているような….そんな気もしてくる….
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どうして穴があくのだろう。

いずれにせよ長い年月をかけあいてしまったのだろう。

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栃木大谷の付近は大谷石が有名。

大谷資料館もバッチリ見てきた。

大谷層の上に位置する長岡層に彫り込まれた古墳のようです。
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にしても柵もなんもないこの雰囲気….
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どこまで行っていいのか….全くわからないという難点がある….自由なのでしょうか….
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百穴と言えば埼玉県にある吉見百穴が有名ですが、栃木も負けていない。

規模は吉見百穴よりも少し控えめながらこの自由な感じは吉見百穴を超えている。

柵も鉄格子もない。

ありのままの姿で接してくれる。
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脇道にある階段を登るとちょっとした社?が。
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ただならぬ雰囲気….
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東側と西側に展開している。
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こちらは遠巻きに眺めた。
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少しずつ風化してなくなっているような。f:id:cb125250zzr250:20200427223333j:image

雨風で削れていってるのかな….
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最後に長岡百穴を写真集

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遠巻きから写してみたモノ。
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少しアップにした。右側に階段のように彫られている箇所が見られる。
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横に平行に穴があるわけでもない。

それがまた素晴らしい。
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穴の大きさは様々なことがわかる。

いずれも扉があったとされている。

アクセス

ちょっと穴が多数過ぎてゾワゾワしてきた….

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栃木は本当に面白いところが多い。

後から分かったがこの長岡百穴の付近には他にも古墳がある。

長岡町の帝京大学付近に瓦塚古墳群と古墳があり、出土物も出雲石製管玉、水晶製切子玉、緒締玉、瑠璃製小玉、金環、直刀、鍔、鉄鏃、刀子、素環鏡板付轡、兵庫鎖、雲珠、土師器など豪華絢爛。

冒頭で述べた理論でいくと古墳の近くで出土物も多数ということでそこはおそらく位が高い人たちが眠る場所だったのかもしれない。

次回栃木に訪れた際にはこの瓦塚古墳群も見に行きたい。

そして大学生の時から行きたい….と思いつつ未だに行けていない吉見百穴もこの目で直接見たい。

※この記事は過去の振り返り記事です。

おわり



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