今回は東京都西多摩郡の奥多摩町にある廃墟の記事です。
学生時代から何度も訪れた探検の始まりといっても過言ではない。
奥多摩湖レストセンターにある【川野駅】と対岸にある【三頭山口駅】をつなぐロープウェイの廃墟です。
1960年代まで現役だったが、地元の人曰く社長が居なくなってしまったなどの原因もあり、現在でも取り壊されることなく残存している貴重な廃墟だ。
荒廃したノスタルジックな雰囲気に癒されたい。
アクセス
- 国道139号線から206号線に分岐し東京都檜原都民の森入り口付近の駐車場から徒歩五分程度
- 奥多摩周遊道路の駐車場に駐車できる
レトロな灰皿がある。昭和の香りがする。
知っている人は既に知っているかもしれないが、なんと駐車場の公衆トイレがもう無くなっていた。
昔からバイクで来た時などは一息つくのに立ち寄っていたが….
早速遺構が出迎えてくれた。
当時の鉄塔である。現在もしっかり残っている。
ロープウェイの入り口
道路からアクセスする。
こちらの階段を登ろう。滑りやすいので注意が必要だ。
もちろん階段に手すりなどはない。
歩いてすぐにたどり着く。
このアクセスのしやすさが川野ロープウェイの人気の秘密だと思われる。
通常とんでもない山奥や険しい獣道を藪漕ぎしないとそうそうお目にかかれない。
ロープウェイ本体と乗り場
実はこの日も撮影機材を持ち込んでいる方2名が既に来訪していた。
近年このロープウェイの扉に落書きをした人がいたようだが、扉の落書きは綺麗に消され、当時の姿を維持できている。
奥多摩湖がひっそりと見える。
当時はここを往き来していたんだ。
壁にはグラフィティが。
この壁のグラフィティは前回来た時から違うものとなっている。
機械室内部
ここは機械室。現役稼働していたらまずお目にかかれないカラクリを見せてもらおう。
大きい滑車。
砂防堰堤をのような形の遺構。仕組みは全くわからないが、大きな滑車が印象的だ。
おそらく稼働時はかなりの轟音だったに違いない。
貼られたワイヤーは相当丈夫なのか今でもそのままだ。
これはなんのためにあったのだろうか。
反対側からも見学。
駅構内
陽の当たらないところは本当に暗い。
しかし日中の探索ではライトはほぼ不要だ。
従業員休憩室は薄暗いのでくまなく見たい人は懐中電灯も持参しよう。
壁はボコボコに穴が空いている。
当時は観光客で賑わっていたに違いない。
これ当時来訪した時はなかったな。
誰かが交換ノートを置いたのだろうか。
書き込みを見る限りほぼ連日人が訪れていることがわかる。
今でも裏名所として活躍している。
駅改札
ここに一列に並ぶのだろう。
今は静まり返っている。
カウンターにはなぜか花束が….
カラカラになっている。
乗車人数最大36人
かなりの重量まで耐えられる設計のようだ。
五年足らずで運行が終わってしまったのが悔やまれる。
経営難だったのか？
朽ち果ててボロボロだ。
ライト遺構
屋上へ
屋上へ続く階段。
まだまだしっかりしている。
壁は抜けてしまっている。
屋上は植物に覆われていた。
夏はこの先に一切いけないほど草だらけになるが、この季節は奥までいけそうだ。
土が堆積してぬかるんでいる。
進んでみよう。
奥多摩湖が望める。
際ほどの駐車場の鉄塔だ。
引き返そう。
バイオハザード1の植物園のステージのようだ。
トイレ
トイレ便器は壊れている。
何も匂いはしない。
最後に一周
割れたガラス
抜かれた壁
機械室の配電盤？
もう誰も乗らないロープウェイ
駅名看板
駅先にあるガイドレール。
とてもきれいに残っている貴重な廃墟です。
おわり